親指症候群とニュータイプ誕生
皆さんは、
人を指でさし示す時や、
玄関のベルを押す時
どの指を使うだろう?
当然、人差し指だという人が圧倒的だろうと思う。
私も、人差し指を使う。
ところが、最近、
人をさし示す時や玄関のベルを押す時に、
親指を使う人達が出現しているそうだ。
特に、ティーンエイジャーに多い現象だという。
ひとさしゆび
【人差(し)指】
〔他人をさし示す指の意〕
手の親指と中指との間の指。第二指。食指(しよくし)。
(大辞林第二版より抜粋)
なお、「人差し指」という綴りは「人指し指」と書く場合もある。
人をさし示したり、玄関のベルを押す時に親指を使う人は、
携帯電話、携帯メールの普及とともに徐々に増えてきているという。
これは、日本に限らず、世界的な現象だそうだ。
特に、携帯メールの利用度が高い地域でこの傾向は多いとの事だ。
本来、親指は、他の4本の指と同時に使うことによって、
物を支えたり、掴んだりする役目を持つ。
時には、物を押し込む動作にも使われるが、
繰り返し頻繁に行う動作ではない。
また、親指は、
皮膚の厚みが他の指に比べて若干厚いせいもあり、
親指の感覚神経はどちらと言えば鈍く、
繊細な動作には向かないと、思われてきた。
ところが、携帯電話の普及により、
親指で繰り返しボタンを押す動作が
急激に増加するようになった。
これまでは、押す動作には余り使われていなかった親指が、
新たな役目を与えられたといえる。
悪い言い方をすれば、使いすぎだということだ。
携帯メールの文字打ち込み動作には、
親指の左右上下の頻繁な反復運動が多く含まれている。
その反復運動の結果、親指の動作能力、運動能力は高まり、
ボタンを押した瞬間を感知する感覚神経も高度に発達した。
もはや、「のろま」の親指では無いのだ。
いずれにせよ、親指機能の発達は、
人間が2本足で歩き始め、
手を使うようになった時以来
初めての進化であると言える。
人は、手を使うことにより脳が発達したと言われる。
では、指の機能が高まったことによって
脳にどのような影響があるだろう?
まだ、それがどんなものになるかは想像できないが、
今の10〜20代を中心とする「親指世代」の子供に
その変化は現れて来るに違いない。
アニメの「機動戦士ガンダム」に出てくる、
新人類「ニュータイプ」では無いが、
新たな人類が生まれようとしている。
人をさし示す時や、
玄関のベルを押す時に
親指を使う人がいる。
これらの話を最初に聞いた時はまさか〜と思ったが、
会社のエレベーターで、
目的の階の番号を押した瞬間、
私は自分の目を疑った。
それは 紛れもなく、私の「親指」だったのである。
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流音弥
2001年10月25日







