テレビ体操
先日、銀行に家賃を振り込みに言った時の事である。
たしか、3時ちょっと前だったと思う。
銀行の待ちスペースにテレビが置かれていて、
4〜5人の女性が体操をしている場面だった。
こ、この番組は、
も、 もしかして、NHKの「テレビ体操」か〜?
懐かしいな〜。
「テレビ体操」をまともに見るのは、
10年ぶりかも知れない。
いや、20年ぶりかも。。。
そもそも、平日の午後3時にNHKを見ることなど、
社会人になってしまえば、まずあり得ない。
会社を休んで家にいれば、
「テレビ体操」を見ることは時間的には可能だが、
余程の体操好きで無い限り、見ない番組だし、
少なくとも、この時間帯にNHKを見ることはないだろう。
各民放で放送しているワイドショーの方がまだ面白いし、
退屈しのぎにもなる。
また、ワイドショーで仕入れたネタは
友人や同僚とのちょっとした会話にも役立つからだ。
狂牛病
アフガン攻撃
ビンラディン氏の行方
サッチーの脱税
今年は、実に多くの事件が発生し、話題に事欠かなかった。
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とにかく、実に久しぶりに「テレビ体操」を
しかも、なぜか銀行で、 じっくり見てしまった。
繁華街にある銀行で、しかも、年末だ。
混んでいるだろうということは覚悟していた。
ATMの機械までの行列の長さは
少なく見ても約30mはある。
会社の仕事で、
10社以上の会社にお金を振り込んでいるらしい、
いかにも経理っぽい服装と顔つきの女性。
最近は、会社から入金できる機械があるのだから、
上司に頼んで導入してくれ。
銀行も銀行だ。
5件以上振込みの人は、ATMの機械を分ける
といった対応があってしかるべきだ。
ATMの操作法がわからず、
銀行の案内係を捕まえて叫んでいる老婦人。
ATMの操作方法くらいマスターしなさい!
このくそ忙しい時期であっても、
他人を待たせることに対して何の罪悪感を持たない。
「時間泥棒」とは、まさしく君たちの事だ。
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15分間はかかるだろうと思われるこの退屈な待ち時間を、
これまた退屈な「体操」鑑賞で過ごすには、
それなりの覚悟と忍耐と工夫が必要だった。
私は、「テレビ体操」を見ながら
疑問を感じずにはいられなかった。
なぜ、NHKなのか。
銀行は「公共性」のある企業だ
という視野の狭い思いこみから来る発想なのだろうか。
もしくは、銀行トップの頭の堅い年寄り連中の悪趣味
によるものかもしれない。
そうか!わかった!
最近、銀行の不良債権問題が話題になっているので、
ワイドショーでそれを特集で放映されているのを
銀行内で見られたらたまらないからだろう。
NHKではニュースも放送されるが、
少なくともセンセーションナルな取り上げ方はしない。
つまり、銀行にとって
民放よりも安全な放送チャンネルなのである。
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それにしても、
このテレビは何の為に置かれているのだろう?
銀行に来たお客の待ち時間を
退屈にさせない為のはずだ。
その点から考えれば、
NHK番組、しかも「テレビ体操」を見せても
顧客サービスにはなるとは思えない。
そもそも「テレビ体操」は、
見ながら実際に体操する為の番組であって、
決して鑑賞用の番組ではないからだ。
見ているだけだとすぐに飽きてくる。
また、さすがに、銀行内のお客で
この番組を見ながら体操している人はいない。
もし、いたとしたら、警備員に止められてしまうだろう。
つまり、本来、お客の待ち時間における
退屈しのぎの為のテレビであるにも関わらず、
一番退屈なものを見させているという矛盾点。
○○銀行は、
個人のお客様へのサービス向上を心がけています!
最近、銀行は法人客だけでなく、
一般の個人客の取り込みを図っている。
クラシック音楽を流したり、待ちスペースを広げたり、
楽しい粗品を提供したりしている。
しかし、本当に、銀行としてそう感じているのならば、
テレビの番組(内容)についても、
いろいろなチャンネル(番組)に変えられるなど、
是非工夫してもらいたいものだ。
銀行独自の番組を作って放映するのも面白いかもしれない。
多少、自社の宣伝色が強くなってしまうかもしれないが、
番組の中で、金融の仕組みなどを紹介するのもいいだろう。
見る側にとって役立つ情報を提供されるのであれば、
お互いのメリットになる。
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NHKしか見られないのは銀行の方針なので、
仕方ないとして、
「テレビ体操」は、もともと、
教育テレビで朝6:30から放送されているが、
より民放に近い番組編成である「総合テレビ」の方でも
半強制的に「テレビ体操」を見させる必要があるのか?
というNHKの姿勢にも問題もある。
本来、「テレビ体操」は
必要な時に選択的に見る番組が多い「教育テレビ」の方に
全て編成されるべきなのである。
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さて、今回、久しぶりに「テレビ体操」を見た訳だが、
体操の内容が昔とだいぶ変わったことに気が付いた。
体操の動作の中に、
エアロビクス的要素がかなり取り込まれている。
最近の女性のエアロビクス指向を考慮したのだろう。
この発想はとても評価できる。
NHKにしてはよくやった。
これまでのテレビ体操の「振り付け」は余りにも、
前近代的で、おばさん&年寄り向きで、
若い女性にとっては、全く魅力を感じないものであった。
また、それは、若い女性だけに言えることではない。
現在の30代、40代の女性も、
エアロビクスやディスコを若いときに経験しており
従来の「テレビ体操」に古さを感じていたはずだ。
体操とは、もともと、準備運動にその起源がある。
その動作による筋肉、関節のストレッチングが目的なので、
見た目の美しさ、楽しさなどは考慮していないものが多い。
準備運動の後に行う本来の目的である
「運動」「スポーツ」によって、楽しさを感じれれば良かった。
しかし、近年のエアロビクスブームや
パラパラ、ヒップホップ等のディスコダンスの普及により、
例え体操であっても、
せっかく体を動かすのだから、それ自体を楽しみたい
と考える人が増えてきたのは当然なのかもしれない。
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最後に、ちょっとだけ、危ない話。
「テレビ体操」だが、普通の人にとっては
見ているだけで面白いというシロモノではない。
だが、実際 「体操フェチ」なる人が存在する。
つまり、
女性が体操している姿を見て性的興奮を感じる
という嗜好癖を持つ人達だ。
その数は、自覚していない予備軍も含めれば、
男性の1%に達するのではないだろうか?
彼らにとっては、「テレビ体操」は
「アダルトビデオ」の1つの分野に過ぎないのだ。
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参考サイト:
NHK 総合テレビ 週間番組表 (関東)
http://www.nhk.or.jp/hensei/ch1/week.html
NHK 教育テレビ 週間番組表 (関東)
http://www.nhk.or.jp/hensei/ch3/week.html
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流音弥
2001年12月29日







