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ブッシュの為に祈ろう?

また、米国のくだらない一面を知ってしまった。

2001年12月29日の朝日新聞によると、

同年9月11日の米国同時多発テロを受け、
「邪悪」と戦うブッシュ米大統領に祈りを捧げる運動が、
米国宗教界の右派の間で広がっているという。

最大規模を誇るのが、「大統領の祈りチーム」。

キリスト教保守の活動家が同年9月に創設した非営利団体で、
11月に本格稼働したばかりだが、
すでに会員は100万人に達しているという。
大統領の為に毎日祈ることだけが目的の団体だそうだ。

また、会員170万人を誇る
全米最大の宗教政治団体「キリスト教徒連合」は、
「テロの標的になりそうな大統領のために祈ろう」
と署名運動を展開中だという。

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おいおい、他に祈るべきことはたくさんあるだろう?

アフガン空爆の為に、
両親を失った幼い子供達、
子供や家族を失った人々
の為に祈ろうとは思わないのか?

あなたたちの指導者は、
今でも、罪もない人殺しを指示し続けているということが、
なぜわからないんだ?
それを、キリスト教として支持するのか?

結局、あなた達も、
ビンラディン氏やアルカイダと同じなんだよね。

宗教の名の下に人を殺しさえも良しとする。

宗教によって、殺人を正当化し、善人面する。
普通の殺人者よりもたちが悪い。

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さて、
米国の成人の87%、9割弱がキリスト教徒である
という事実を考えると、
米国は、まさしく、キリスト教国家だと言える。

アメリカにも政教分離の原則は存在するが、

キリスト教が政治を支配する国、
と言ってしまってもおかしくない。

もちろん、キリスト教と言っても、
ローマカトリック
バプテスト派
プロテスタント
メスジスト派
ルター派
ユダヤ教

など、いくつもの宗派に分かれており、
実際は、同じキリスト教でありながら、
右派から左派まで、その教義は様々だと言える。

それでも、
各宗派の教義に共通する部分も多いため、
同じキリスト教徒としての結束を高めるには十分である。

ちなみに、無宗教の人の割合は、
全米でわずか7.5%に過ぎない。

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私が特に問題だと感じているのは、
宗教を政治に、戦争に利用することだ。

もともと、ブッシュ大統領は熱心なキリスト教信者だと
いうことになっている。
かつて、酒乱とまで言われるほどの酒飲みだったのが、
キリスト教の伝道牧師とローラ婦人のおかげで、
生まれ変わることが出来たのだという。

熱心なキリスト教信者であることは、
大統領選挙では不可欠な要素だ。

米国民の9割弱を占めるキリスト教徒。
キリスト教団体の政治的影響力は無視できない。

ブッシュは、昨年の大統領選挙でも
キリスト教右派の支持をとりつけることによって、
当選出来たのだとも言われている。

おそらく、ブッシュ大統領にとって、
宗教も政治の道具に過ぎないのだと思う。

今回の、対テロの演説などでは、
「神のご加護を」というセリフを連発し、
米国民の不安と心の傷をいやす姿が感銘を呼んだ。

大統領の「伝導牧師」としての評価は高まる一方で、

人材不足のキリスト教保守層の次期指導者として推す声も
活動家の間で強まっているという。

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12月中旬に、米国の市場調査会社ギャラップ社が
行った世論調査(同月26日公表)によると、
「現在生存する、最も賞賛する男性」との問いに対して、
回答者の39%がブッシュ大統領と答え、
これまで最高だった故ケネディ大統領の32%を超え、
史上最高の評価となった。

もっとも、戦争中という非常事態下では、
国民の危機感、結束意識という点から、
大統領の支持率は高くなることが多いそうだ。
ブッシュ大統領の高支持率もそれで説明づけられるのだが、
近年、米国民は危機感を持つ経験をしていなかった為、
いっそう、それがブッシュへの支持率を高く押し上げたと言える。

なお、当調査は、1948年からギャラップ社が行っている
年末恒例の世論調査である。
昨年末の調査では当時のクリントン大統領と
ローマ法王ヨハネ・パウロ2世が6%で1位を引き分けた。

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それにしても、
今回のテロ事件と言い、
炭疽菌事件といい、
アフガンへの空爆といい、
ブッシュ大統領にとっては、
ビンラディン氏さまさまの気分だろう。

経済政策や福祉政策などにおいて、
特に目新しい政策を持たず、
保守的な政治を行うことしかできない政治家が、
テロリストのビンラディン氏、そして、タリバンとの戦争に、
国民の目を惹きつけておくことにより、
その欠点を露呈することを免れているのだ。

また、戦争中の大統領批判は、
政治家にとって、マイナス要因にしかならない。

昨年のいわくつきの大統領選挙で
僅差で負けた「ゴア元副大統領」でさえ、
今回の戦争にあたって
「私はブッシュ大統領のしもべだ」
などとしっぽを振っている。

ブッシュを一番軽蔑しているゴアにとって、
そう言わなければならないのは
さぞかし屈辱であろう。

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いずれにせよ、しばらくの間は、
ブッシュ大統領の独壇場は続きそうだ。

非常事態下では、どんな悪政であっても、
その失敗の責任を
テロや戦争のせいにすることができるからだ。

最後に、ブッシュ大統領に一言。
お願いだから、
その口で「神」の名を唱えないで頂きたい。

心から「神」を信じず、
人の命の大切さを理解しない者に、
「神」の名を口にする資格は無い。

もっとも、無神論者の私が言うべきことでは無いが。。。

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流音弥
2002年1月1日

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