暗殺者の名は「プレッツェル」
ブッシュ大統領を暗殺するのに、
銃やナイフは不要だ。
スナック菓子を食べさせれば良いのだ。
今日のブッシュ君は世界中を笑わせてくれた。
「ブッシュ大統領、
スナック菓子をのどにつまらせ一時失神」
夕方、何気なくテレビのニュース番組を見ていたら、
刺激的なタイトルが目に飛び込んできた。
知らない人のために、 簡単にいきさつを説明しておこう。
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ブッシュ米大統領は1月13日の夕方(日本時間14日午前)、
ホワイトハウスでごく一時、軽い失神を起こした。
2階居間のテレビでアメリカンフットボール観戦中、
食べていたスナック菓子がのどに詰まった
のがきっかけとみられている。
ブッシュ大統領は
いすから落ちた際にほおと下唇などにかすり傷を負ったが、
数秒後に意識を取り戻し、
自力で2階から1階にエレベーターで下り、
医師室で精密検査を受けた。
検査の結果、血圧、脈拍とも異常はなかったという。
大統領の掛かりつけの医師によると
大統領はもともと心拍数が正常値よりかなり少ない。
心拍数の正常値:60〜100回/分
大統領の心拍数:35〜 45回/分
さらに、大統領はここ一両日
は気分が優れないと訴えていた。
こうした要因が重なったところに、
菓子をのどに詰まったことで神経が刺激され、
心拍が遅れて気を失ったと説明している。
また、同医師がAP通信に明らかにしたところによると、
大統領はスナック菓子がのどをうまく通らないと思い、
気づいた時には、既に床に横たわっていたという。
同医師によると、再発の心配はないとの事だ。
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第1の疑惑:
ところで、ブッシュ大統領が気を失っていたのが
わずか数秒間であるということだが、その根拠は、
大統領は倒れた当時、愛犬2匹と一緒だったが、
気がついた時も2匹ともまだ同じポーズで座っていた
ことからの推測だそうだ。
大統領が倒れて、愛犬がそれに驚いて動いてから、
また同じ位置で同じポーズで座る可能性もあるし、
愛犬が物事に動じない性格であれば、
10分や20分は同じ姿勢でいることは十分考えられる。
そこまでは考えないのだろうか?
そもそも、犬が同じ姿勢だから、
数秒間の気絶だと判断する事自体、
論理性を求める米国気質からは考えられないことである。
米国の高度に発達した医療技術によって
精密な検査をすれば、
すりむいた傷の状態や
脳内生成物質の量から
何秒間気絶していたかわかるのではないだろうか?
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第2の疑惑:
大統領が気絶とあるが、
何者かに薬品をかがされ眠っていた
可能性も残されている。
その間に、何か米国にとって大事な秘密を
自白させられていたかもしれない。
これは、大統領のみぞ知ることだ。
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第3の疑惑:
大統領の部屋には、
警備の為の監視ビデオは無いのか?
あれば、気絶していた時間は簡単にわかるはずだ。
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第4の疑惑:
ローラ夫人は近くの部屋で電話をかけており、
大統領は1人で(正確には、愛犬2匹と)
テレビ観戦していたという。
ボディーガードが常に脇にいる訳ではないということか?
だとしたら、かなり甘い警護だと言える。
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第5の疑惑:
政治家にとって、
不健康であることは政治力に大きな影響を与える。
それは、米国であろうと、日本であろうと大差ない。
その意味では、今回の発表は、
ブッシュ大統領陣営(ホワイトハウス)にとって
大きな決断だったと思われる。
ブッシュ大統領に健康上の問題が生じたのは、
就任後これが初めてだ。
だから、この程度の事件ならば大した影響は無いと
判断したのだろうか?
だが、わざわざ私生活の時の事件であり、
それを公にする必要はあったのだろうか?
そう言えば、以前、レーガン元大統領が
在任中に、鼻にできた皮膚癌の除去手術や
大腸ポリ−プの手術をした時も
マスコミにいち早く発表していた。
米国という国は、政治家の健康に関する情報公開は
最優先事項なのだろうか?
政治的には、公開しない方が良い場合もあると思うが、
どうなのだろう?
もっとも日本は、 逆に、情報公開が少なすぎるが。。。
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第6の疑惑:
正月の雑煮の餅ならともかく
スナック菓子くらいで喉がつまるなんて、
信じられないことだ。
正月などに餅を喉に詰まらせるのは、
たいてい60歳を越えた高齢者だ。
だが、ブッシュ大統領はまだ、
50代前半と若い。
餅よりもはるかに粘りけの少ない(無い)
スナック菓子で喉を詰まらせたというのは
余りにも不可思議な話だ。
そこで、ブッシュ大統領を暗殺しそこねた
このスナック菓子に注目してみることにした。
スナック菓子の名前は、
「プレッツェル」Pretzel 塩味クラッカーとも訳される。
だが、プレッツェルは、
塩をまぶしたハート型のパン
と説明した方がより正確かもしれない。
つまり、プレッツェルは「パン菓子」なのだ。
プレッツェルは、
今や、ニューヨーカーの間で大人気のスナック。
マンハッタンのベンダー(屋台)の定番で、
ちょっとマスタードをつけておやつ代わり食べる。
日本でいうと、
ちょうどコンビニのおむすび感覚の食べ物だ。
一般に日本で「スナック菓子」というと、
ポテトチップスや えびせん
のような、
まさに「スナック」のような「お菓子」を意味する。
だから、我々日本人が、
スナック菓子でブッシュ大統領が気を失った
と耳にしても信じられないのも無理も無い。
だが、パン菓子ならば納得がいく。
牛乳や水など、飲み物を飲まずにパンを食べて
喉が詰まった経験のある人は多いはずだ。
さて、米国ではすでに、
プレッツェルの大手チェーンストアがある。
1番の大手は「アーンティ・アンズ」で、 500店舗を誇る。
2番手は、「プレッツェル・タイム」で、250店舗を展開。
それだけ、「プレッツェル」は
米国において大衆的なパン菓子であり、
ブッシュ大統領も、熱烈な愛好家の1人だったのだ。
ちなみに、日本でも「プェッツェル」という名のお菓子があり、
一般名として定着しつつあるが、
これは、日本のお菓子メーカーが
海外で流行っているスナック菓子「プレッツェル」の名前だけを
勝手に拝借して、独自に作ったお菓子。
従って、本場米国の「プレッツェル」とは、
全く異なる味と形とコンセプトを持つ
ジャパニーズ生まれの「スナック菓子」である。
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今回の事件によって
今後、ブッシュ大統領に対しては、
主治医から、
スナック菓子禁止令が出されるに違いない。
スナック菓子の大好きなブッシュ大統領の
悔しそうな顔が目に浮かぶ。
アフガン空爆によって制圧された元タリバン軍兵士、
そして、ビンラディン氏、オマル師が
テレビや新聞のニュースを見て、
腹を抱えて笑い転げたことだろう。
そして、少しは溜飲を下げただろう。
逆に、ブッシュ大統領もどんなに威張ってみても
所詮はただの人間。
パン菓子で喉を詰まらすような弱い人間
であることが証明されただけでも、
世界にとって収穫であった。
私も、風邪をひいていて咳が出て苦しかったが、
喉から血が出るほど笑ってしまった。
初笑いである。
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関連サイト:
三宅さんのプレッツェル
http://www.galliver.com/recipeback/sakuhinten/gu9708miyake.html
ロス在住の三宅さんによる、プレッツェルの作り方のページ
クジナート レシピ
http://www.cuisinart.co.jp/recipe/rec20.html
プレッツェルのレシピを掲載
pretzel
http://www.trd.or.jp/noriko/pretzels.html
プレッツェルのレシピを掲載
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極楽座連載エッセイ「設計図」第41回テーマ
「暗殺者の名は『プレッツェル』」
流音弥(2002年1月16日)より







