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1分間の価値

ある雑誌を読んでいて面白い記事を見つけた。

1人の社員の1分間に対して、
通常、100円前後の経費が発生するそうだ。

さあて、さっそく計算してみよう!

        100円/分
→     6,000円/時間(=60分)
→    45,000円/日(=7.5時間)
→   900,000円/月(=20日)
→10,800,000円/年(=12ヶ月)

つまり、1080万円が社員1人当たりの年間人件費。

このうち、
福利厚生費なども考慮し、
全体の40〜50%が年俸であるとすると、

432〜540万円が社員の平均年俸となる。
この額は、市場調査などで発表される額と
ほぼ一致していると言える。

本来は、この正反対の順序で、
人件費が算定される訳だが、

1分間の人件費=100円

という数字は、
実に理にかなった数字だと言える。

そして、この1分間100円の人件費は、
その社員が仕事をしていようと遊んでいようと
否が応でも会社に対して重くのしかかってくるから、
会社にとっては頭が痛い問題だ。

タバコを吸うために喫煙室や給湯室に行って
同僚と世間話をする5分間。

便秘でなかなかうんちが出なくて、
うんうん、うなりながらトイレで過ごす5分間。

女性が化粧直しで、トイレで念入りにメイクをする5分間。

どれも、みな、会社にとっては、500円の損失に値し、
本来、お金を生み出すことに使わなければいけない時間である。

だからといって、
非生産的な時間を過ごすことも、
人間的に過ごすには必要不可欠である。

結局、1分間100円以上の売上げを達成できないものは、
それらの非生産的な時間の合計分だけ、
(おそらく、30分〜1時間)
毎日残業しなければならない計算になる。

定時に帰りたかったら、効率的に仕事をしよう。
それには、非生産的な時間を極力減らすか、
生産的な時間における生産性を高めるしかない。

定時に帰る人が、1分間100円の生産性に満たなければ、
それは、ただの給料泥棒である。

日本のホワイトカラーは仕事の能率が低いことで有名だ。
いっそのこと、砂時計のように、
100円玉が1分間毎に上から下に落ちてくる「100円玉時計」
を会社に設置したらどうだろう。

そうすれば少しは、仕事の能率について
自覚するようになるのではないだろうか?

時は金なり。
Time is Money!

とは、よくぞ言ったものだ。

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極楽座連載エッセイ「設計図」第45回テーマ
「1分間の価値」
流音弥(2002年6月23日)より

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