マグロ丼パチ
数年前の東京都内、あるマグロどんぶり屋での出来事だ。
隣に座った20代後半の男性客が、
メニューを見ながら40代位の女性店員に言った。
「ご飯と一緒のじゃなくて、別にしたのある?」
店員「当店では、そういった特別な対応は
出来ないことになっております。」
隣客「でも、別々にするだけだから簡単にできるでしょ?」
店員「しかし、当店の決まりで出来ませんので。」
その後、5分ほど押し問答が続く。。。。
店員「マグロだけの皿ならございます。」
隣客「じゃあ、それにしてください。」
それで店員が運んできたのは、
本当に「マグロ」だけ乗った皿。
隣の客はそれをしばらく呆然と見つめていたが、
ついに怒りだした。
隣客「マグロだけ出してきてどうするんだ!
ご飯が無ければ食べられないじゃないか!」
私は、それを聞きながら笑いをこらえるのに必死だった。
店員は、一瞬戸惑いながら、答えた。
「わかりました。少々お待ちください。」
数分後、ご飯が盛られたどんぶりが隣の客に運ばれた。
こうして、その場は収まった。
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この隣客はマグロ丼としてではなく、
マグロをご飯のおかずのようにして
食べたかった。
このような要望は絶対に出てくるはずだ。
しかし、この店は、
酒飲みのつまみとして
マグロだけの皿のメニューは用意していたが
ご飯だけのメニューは用意していなかった。
その手落ちに対して、臨機応変に対応せず、
店の規則だからといってかたくなにゆずらない店員。
「マグロだけの皿ならございます。」
という店員の言葉に
なんだ、やっぱりあるんじゃないか。
だったら、早く言えよ。
と勘違いしてしまった隣客。
これは、悲劇というよりも喜劇に違いない。
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流音弥
2002年8月28日







