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脱新聞宣言

先週の土曜日、
私は5年近く、読み続けてきた新聞を止めるべく、
新聞販売所に電話した。

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私が今回新聞を取るのをやめよう
と思った理由は簡単だ。
毎日、新聞を読む時間が無いからだ。

皆さんは、新聞を毎日どれ位かけて読むだろう?

私の場合、集中して読めば、大体
15分もかからず読むことができるだろう。
面白そうな記事が無ければ、
5分で読み終えることさえできるかもしれない。

だが、新聞を短時間で効率的に読み終えるには多少のコツがいる。

各ページ毎に見出しだけを読み取り、
その記事が読むに値するか、
すなわち、
仮にその記事を読んだ場合に
自分がどれだけ得るものがあるかを
瞬時に判断し、記事を取捨選択する必要がある。

速読とまではいかないにしても、
非常に集中力を要する読み方ではある。

それでも、気を抜いてだらだらと新聞を読むと
ゆうに30分はかかってしまう。
これでは、仕事以外に費やせる貴重な時間が浪費されてしまう。
それでは意味が無いのだ。

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だが、問題は、その集中力だ。
会社から帰ってきて、その集中力を発揮できるかと言えば、
まず無理だ。
毎日、深夜近くに帰宅すると、
既に体力、気力は底をついている。

駅から自宅までの間にあるコンビにで
夕食(夜食ではない)を買って帰るので、
自宅についたとたん、テレビのスイッチをいれ、
スーツ・ワイシャツから家着(いえぎ:家で着る服のことだ)
に着替える。

会社からやっと開放されたと感じるのはこの瞬間だ。

ニュース23やスポーツニュースを見ながら、
かなり遅めの夕食をとる。

食事を終えると、眠気が一気に襲ってくる。
私の毎日(平日)の睡眠時間は4〜5時間である為、
それも仕方が無いのであるが、
このまま眠ってしまったら、何の為生きているのか分からない。

眠気で鈍くなった身体を叱咤しながら、
パソコンの前にたどり着く。

新しく来たメールを確認し返事を出したり、
私の運営するホームページを修正したり、
エッセイを書いたり、そのネタ集めをしたり、
購読しているメールマガジンを読んだり、
Yahoo!のニュースをチェックしたりしている内に、
いつの間にか時計の針は夜中の2時を指している。

あ〜、もうこんな時間か。。。
寝なくては、明日起きられない。
お休みなさい(誰に言っているんだ?)。

これでお分かりのように、
私は、普段、新聞を読む時間をが取れない。
新聞の朝刊・夕刊を毎日とっているにも関わらずだ。

テレビを毎日何時間も見る人は、テレビ欄を見た後や、
CMの合間、つまらないシーンなどに
暇にあかせて、退屈しのぎに新聞を読むものだ。
だが、私の場合、毎晩帰ってきて見る番組は決まっている。
(大抵、ニュース23の筑紫キャスターを見て一日が終わる)
ましてや、仮にテレビ欄を見たとしても、
どの番組もスポーツニュースばかりで内容が似たり寄ったり。
どのチャンネルを見ても同じだから、
結局、 テレビ欄を見る意味が無いのだ。

平日はともかく、週末においても私はテレビを余り見ない。
たまに時間が余ってテレビをつけることはあるが、
その場合、テレビ欄で見たい番組を探すのではなく、
まず、テレビをつけて、リモコンでチャンネルを変えて行き、
面白そうな番組があればそれを見るし、
無ければ、一巡した後、テレビを切ってしまう。
何時の何チャンネルで何の番組があるかを
新聞のテレビ欄や、インターネットで調べるのさえ億劫なのだ。
そう、「ものぐさ太郎」とは私のことを指すのかもしれない。
会社から定時に帰ることがまず無いという生活によって、
私のテレビ番組に対する興味は殆ど無くなってしまったのだ。

このように、日常生活において、
新聞を手にとるという動作(きっかけ)が発生しない為、
私が仕事から帰ってきてから、
家で読むことはありえないのだ。

たった15分位なら、帰ってきてからでも
新聞読む時間はとれるだろう?
と思われる方は多いと思う。

だが、空腹で集中力が散漫になった状態では、
新聞を読むことはありえないので、
夕食前はまず無理だ。
夕食直後は腹がいっぱいになって、眠気が襲ってきている。
この状況で新聞を読む気はしない。
夕食後、パソコンに向かう前に
新聞を読むことができそうに思えるだろうが、
早く、パソコンに向かいたいという気持ちの方が強く、
そこでも新聞は読まれない。
では、寝る前に新聞読めばいいのでは。。。
いや、寝る前は眠りたい一心でやはり無理。

そう、私にとって新聞を読むプライオリティは一番低いのだ。

たかが15分間、されど15分間。
1日の貴重な15分間を一体何に使うかとなると、
やはり、自分がやりたいことに使いたい。

毎日、新聞を読める人、特に、時間をかけて読んでいる人は、
新聞を読むことが死ぬほど好きなのか、
他にやりたいことが無いのか、
体が自然と新聞を手に取るように習慣付けられているのか、
余程、時間がたっぷりある人なのだろう。

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それならば、忙しい平日はともかく週末なら
新聞を読む時間が持てるんじゃないか?

確かにその通りなのだが、
月曜から金曜までたまった新聞を一気に読もうとなると、
これはこれでかなりのエネルギーが要る。
それを考えただけでうんざりなのだ。

他の楽しいことをした方がはるかに有意義だ。
新聞などは、後で本当にやることが無い時に読めばいい。
そう思って、新聞を読むのを後回しにしてしまう。

こうして、私に読まれずに積まれて行った新聞は、
1週、2週・・・と次第にその高さを増していき、
数ヵ月後には高さ1メートル以上の地層を形成するに至る。

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では、これほどまでに新聞に対するプライオリティが低い私が、
なぜ、新聞を5年以上も取りつづけているのか?

まず第一に、
新聞の記事の中にたまに役立つ記事があるからだ。
個人的に興味があることや、仕事に役立つ記事もある。
エッセイ(怪談ねっと)のネタ探しにも新聞は最適だ。

第二に、日曜版には、求人募集記事が満載だ。
インターネットが普及した現在であっても、
新聞の求人欄の方が職種の種類などが充実している。
今、すぐにでも転職をしようと考えている訳ではないが、
(ふっ、本当はちょっと考えているんだけど。。。)
日曜版の求人欄を見るのが、
以前、私が転職を繰り返していた頃の習慣となっている。
何かの本で読んだのだが、車雑誌を買うのは、
車を購入する前よりも購入した後の方が多いそうだ。
それは、新しく発売された車と自分が購入した車を比較したりして、
やっぱり自分が買った車で良かったんだと安心する為だという。
就職についても同じだ。
就職後も、つい、新聞の求人欄を読んでしまう。
自分が就職した会社と新しく求人募集が出ている会社を
つい比べてしまうのだ。
そうして自分を安心させる。
もっとも、逆に後悔したり、不安になったりする場合もあるから、
注意が必要だろう。

だからと言って、エッセイのネタ探しや求人欄の為だけに、
毎月4000円近く払うなんて馬鹿げている。
そうかもしれない。
第一、求人欄は転職後の数年は読んでいたが、
今はそれを読むのさえ億劫で、
この1、2年程は全く読んでいないのだ。

3ヶ月近くたまった新聞を一気に読むのに、
まる1日はかかる。
当然、家で缶詰状態にならなければならない程の量だ。
従って、それだけの量の新聞を読もう思うだけの
気力体力が充実し、なおかつ時間がある場合に限られる。
もちろん、しがないサラリーマンの私にとって、
そのような条件がそろうのは、
  年末年始、
  ゴールデンウィーク、
  お盆・夏休み
  有給取得による長期休暇
しかない。

これらのそれぞれ期間のうち、1日を費やして、
2〜4ヶ月分たまった新聞を一気に読み終える。

つまり、私が、新聞を読むのは、
年4回、計4日間であると言える。
1回1万2500円払って、
ネタ原稿を仕入れているようなものだ。
もったいないと言えばもったいない金額だ。

また、3ヶ月間近く
新聞によって部屋の中のスペースを占領されるのも
スペースの効率的利用を考えれば、非常に無駄なものがある。

衛生面でも問題だ。
雑誌や新聞を貯めておくと、
ダニやその他の怪しげな虫が繁殖する。
生まれつきアレルギー性鼻炎の私にとって、
ダニやホコリなどの「ハウスダスト」は天敵だ。
くしゃみと鼻水が止まらなくなるからだ。

ハウスダスト 【house dust】
家の中の塵や埃。
ダニの死骸や糞などを含み,
アレルギー性疾患の原因の一つとされる。
        [デイリー新語辞典(三省堂)より]

以上を総合して考えると、
例え、ネタ探しに役立つとしても、
毎日読まないなら、
新聞を取るのは無意味・無駄・不健康である
という結論に至る。
まともな人間なら当然の考察結果だ。

こうして、 私は、
5年間読み続けてきた(正確に言えば、取り続けてきた)新聞を
やめようと思い立ったのである。

ある意味、そういう意思決定が出来たということ自体、
たまたま、その日に、
それだけの時間と気力があったという証拠なのだろう。
普段の日ならば、
そんなことについて考えることすら面倒臭いと思う位
私は疲れているし、また、時間に追われているからだ。

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流音弥
2002年12月11日

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