プラネタリウムの思い出
東京・池袋のサンシャインシティ内のプラネタリウム、
「サンシャインプラネタリウム」が6月1日をもって、
閉館するそうだ。
1978年に民間のプラネタリウムとしてオープンし、
一番人気があった1989年頃は、
年間来館者数が40万人にも達していたが、
現在では半分の20万人程度に落ち込んでいるという。
娯楽施設の増加や娯楽の多様化が原因だということだが、
不振の理由は本当にそれだけだろうか?
「サンシャインプラネタリウム」は、
これまで何回か行ったことがあるが、
特に面白かったという思い出は無い。
購入した出来合いの番組を流すだけという感じで、
星のセンチメンタリズムのかけらも感じられなかった。
少なくとも、もう一度行きたいとは全く感じられなかった。
そんな貧弱な内容であっても、
全国第2位の来館者数を誇っているのだから、
いかに東京における「美しい星空」への憧れが高いかが
よくわかる。
もっと構成を工夫して、リピーターを獲得できれば、
存続は可能ではないかと思う。
個人的には、2001年3月に閉館された、
渋谷にあった五島プラネタリウムの方が好きだった。
仕事に、会社に、同僚に対して苦痛を感じたときは、
よく会社を早退して、渋谷に通ったものだった。
休日と違い、平日の午後はガラガラで、
2セッション連続で観覧するのがお決まりのパターンだった。
(本来は、連続観覧は禁止だった。ごめんなさい。)
いかにも手作りという感じの構成だったが、
学芸員による生のナレーションに人のぬくもりを感じた。
子供達が騒いでいると、
「静かにしなさい」と注意するナレーターに
心の中で拍手喝采したものだ。
ストーリー構成自体は、すごくありきたりで、
日が沈むところからスタートし、
その時節に合った、
星や星座にまつわる説明や物語が語られていく。
最後は、日の出とともに星空が消えていく所でエンディング。
子供の頃にどこかの天文台で見たプラネタリウムと
殆ど同じ構成だということが逆に懐かしさを感じさせられる。
テレビ番組の水戸黄門で、時計の針が45分を指す頃、
助さんと角さんが印籠を掲げると、
悪人どもがハハーッとひれ伏す。
こういうワンパターンこそが、
人の心に安心感と癒し効果をもたらすのだ。
これほど大好きだったプラネタリウムではあるが、
実は途中で眠り込んでしまうことが多く、
最初から最後まで観覧できたことは殆どない。
それでも、目覚めた時の爽快感は何にも換え難い。
そう、私にとって、「プラネタリウム」は、
最高の癒しスポットだった。
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サンシャインプラネタリウム
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流音弥
2003年2月7日







