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クローン・クローン・クローン

先週のコラムは、体調不良の為お休みさせて頂いた。
数人の熱烈な愛読者がいるようで、
座長(極楽座の主催者)に対して、
「あの連載」は中止になったのか
という問い合わせがあったそうだ。
ありがたいことだ。

布団の中で、ぐったりしながら、
「こんな時に、自分の
『コピーロボット』(アニメの「パーマン」参照)
でもいたらなあ。。。」
などと思ったりもしたが、
「自分のクローンがいたら。。。」
と言った方が今風なのかもしれない。

昨年末に、アーノルド・シュワルツネッガー主演の
映画「シックス・デイ」が公開された。
知らない内に自分のクローンを作られてしまった
主人公の戦いを描いた映画だ。

詳細は、映画を見て頂くとして、
この手のストーリーは、決して目新しいものではない。
何十年も前から、クローンに関する
小説、アニメや映画が作られてきている。

私の記憶に今でもよく残っているのは、
ルパン三世の『ルパン三世(VSクローン)』
(1978年12月16日公開)

ルパンとクローン人間(マモー)が
賢者の石をめぐって争奪戦を繰り広げる話だ。

この中でも、クローン人間が既によぼよぼの老人で、
そのまたクローンを作っても結局、よぼよぼの老人。
つまり、クローンを作っても若返らない、
という点が実にリアルであった。

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実際、数年前に作成されたクローン羊のドリー。
染色体を調べた結果、
細胞年齢は生まれた時点で母親羊とほぼ同じであった。
つまり、赤ちゃんのはずなのに
大人の細胞年齢を持って生まれてきてしまった。

ドリーを誕生させた
英ロスリン研究所とPPLセラピューティクス社の研究者らが、
ドリーの染色体を調べた結果、
体細胞を使った世界初のクローン羊「ドリー」は
若死にするかもしれない。
という研究結果を1999年5月27日発行の
英科学誌ネイチャーに発表している。

細胞の染色体の両端には「テロメア」と呼ばれる
塩基配列が存在する。
「テロメア」については、今までに、
新聞でも何度も報道されているから、
読者もどこかで記事を見たことがあるはずだ。
テロメアは細胞分裂を繰り返すたびに短くなるとされ、
細胞の老化との関係が推測されている。

ドリーは、6歳の羊の乳せん細胞(体細胞)の核を
未受精卵に移植するクローン技術によって、
1996年7月に生まれたが、
テロメアの長さを同年齢のふつうの羊と比べたところ
2割ほど短かった。
この長さは、6歳のふつうの羊に相当する。
つまり、ドリーは生まれたときには既に6歳だったということだ。

クローン動物は、普通に生まれた動物と比べて寿命が短い
という報告が数多くあがっているが、
その要因として、クローニングする際に、
染色体が正しく引き継がれていないからであると言われている。

また、それだけでなく、
クローンによって同じ遺伝情報を持つ子どもを作れても、
テロメアの長さまでは子ども(赤ん坊)の状態に戻せていないことも
寿命が短い原因の1つであると推測されている。

どうしたら、テロメアの長さを
本来の(通常生殖時と同じ)長さに戻せるか
という研究が、現在各国で行われている。

このテロメアの研究が実を結び、
テロメアの長さが短くなるスピードを
自由自在にコントロールできるようになれば、
それは、人類の寿命を大幅に延ばすことにつながる。

つまり、人類がはるか昔から憧れてきた
「不老不死」に近づくことができる。

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だが、不老不死の研究が成功した場合、
いくつかの問題が発生するだろう。

1つ目は、おそらく「資産家」がまず
その恩恵を受けるであろうということ。

なぜなら、そういった技術の研究開発には
かなりの研究費と設備が要求される。

莫大な財産を持った資産家はこぞって
不老不死の研究に投資するであろう。
お金持ちが一番欲しいものは、
いつの時代でも「不老不死」である。

2つ目は、
仮に、不老不死の技術が安価になると、
人口増加が加速すること。

食料と資源を食いつぶされ、
地球はあっという間に
人間が住むのに適さない星になるであろう。

もちろん、その時には、
惑星移住や地球の改造計画(ジオフロント計画)など、
人口増加の解決法がとれるような技術も
発達している可能性はあるが。。。

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さて、ここまでの話は全て前振りである。

2001年2月3日(土)の朝日新聞に、
目を疑うような記事が掲載された。

カナダの新興宗教団体が
「今年中にクローン赤ちゃんを披露できる」と豪語し、
イタリアの不妊治療医も
「2年以内に成功させる」と明言したというのだ。

イタリアの不妊治療医の方はともかく、
私が注目するのは、
カナダのモントリオール郊外に本拠地を構える
新興宗教団体 「ラエリアン」の方だ。

ラエリアンはこれまで、
宇宙人と地球人の関係を説明づけることを教義としている、
一風変わった教義の宗教団体だ。
世界84ヶ国で5万5千人、
日本はその中でも5千人と最多を誇る(?)。

いかにも日本人好みの宗教団体である。
アニメファンやSFファンにはたまらないだろう。

クローン対象となる人物は生後10ヶ月で急死した男児。
両親は50万ドル(約5800万円)を寄付し、
失った息子の復活を願う。

今回のクローン方法は、男児の体細胞を用いるため、
ドリー羊の発展版と考えて良いだろう。

教団は既に医療施設を買い取り、機材も揃えたという。
こんな話を聞くと、もしかしたら本当に
人のクローンが成功するかもしれないと思えてくる。
もちろん、体細胞クローン自体の成功率がとても低いため、
すぐには無理かもしれない。

しかし、教団は各国にいる信者に呼びかけ、
卵子提供者と代理母の為に健康な女性50人を
難なく確保したという。
実際は、日本人信徒が代理母となる予定だという。

通常、大学病院や医療研究施設では、
倫理面で様々な自己規制に抵触するため、
このような試みはおいそれとは進まない。

その点では、こういった挑戦は
宗教団体ならではの「メリット?」なのかもしれない。

さて、ここで私が危惧するのは、
先にも述べた「テロメア」の件である。
テロメアが短くなった状態で
男児のクローンが生まれてくるとしたら、
その時、すでに10歳の細胞年齢ということになる。
それでも、いいのか?

2つ目に、それによる発達上の障害は無いのか?

3つ目に、クローン培養時の遺伝子の伝達障害により、
障害を持って生まれてくる可能性も十分考えられる。
それでも、愛情を持ってしっかり育ててくれるのか?

クローンを作る事自体の倫理的側面については
人生観・宗教観にも関係してくるので
特に批判するつもりは無いが、
クローンによる様々な危険があることを
十分考慮しているかが心配である。

さて、米国で、不妊夫婦を対象にした
クローン赤ちゃんづくりの計画が公表されたことについて
2月2日に、町村信孝文部科学相は閣議後の会見で
次のような内容のことを述べている。

森喜朗首相から

「事実なら、人間の尊厳保持の観点から好ましくない。
 日本人が参加するとの報道もあり、事実関係を調査し、
 国内の医師や研究者に同調しないよう呼びかけるように」

と指示された。

なお、日本では2000年12月に
「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律(クローン法)」
が成立しており、
クローン人間をつくることを禁じている。

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私ももうそろそろ、
体1つでは仕事がこなせなくなってきているので、
クローンの1人や2人作ろうかな。。。
と思ったが、あと20年以上待たなければ、
大人にならないんだった。。。

これが、クローン人間のもう一つの落とし穴。
成長を何十倍も促進する薬でも開発されない限り、
同じぐらいの年齢のクローン人間は不可能なのだ。

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パーマン関連サイト:

パーマニアの指定席
http://homepage1.nifty.com/parmania/index.htm

パーマンのあらすじ、パロディ小説。

貴方のミツ夫君度チェック!
http://homepage1.nifty.com/parmania/meigen/mcheck.htm

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ルパン三世関連サイト:

MONKEYPUNCH com.
http://www.monkeypunch.com/
ルパン三世のオフィシャルサイト。

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エクストロピー研究所
人間の進化の限界克服を探求する非営利団体
http://www.extropy.org/

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◆意思の弱い人は次のサイトは絶対に見ないように!
 私は一切、責任を負いません。

ラエリアンの公式サイト
http://www.rael.org
UFOの飛ぶ姿が。。。可愛い。

ラエリアンムーブメント
http://members.tripod.co.jp/raelian/ 
http://www.geocities.co.jp/Berkeley/8253/

無限堂の本
http://www.mugendo.co.jp/book.html
ラエリアン関係の本を販売

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極楽座連載エッセイ「設計図」第10回テーマ
「クローン・クローン・クローン」
流音弥(2001年2月15日)より

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