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クローン・アゲイン

ギルバート・オサリバンというミュージシャンをご存じだろうか?
「ALONE AGAIN (NATURALLY)」
という静かな曲で知られている、イギリスの男性歌手だ。
といっても、彼の名前自体はそれ程、
一般には知られていない。

曲を聴けば、ああこれか〜と
誰もが一度は耳にしているはずだという位、聴く機会は多い。
ドラマの主題歌にもなったし、
挿入歌としても引っ張りだこだ。

そして、私のお気に入りの曲である。
以前、この1曲だけを1日中延々と
エンドレスで聴いたことがあるが、
それでも飽きなかった。

彼のベスト盤が出ているので、是非聴いてみて欲しい。
「クレア」など、他にも素敵な曲は多い。

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さて、前回に引き続き、今回もクローンのお話。
全くNATURALLY でない話である。

あの後、ラエリアンについて、
とくに目立った動きが無いので少しがっかりした。
日本政府が本腰で規制に動くとか、
生殖倫理関係のNGOが反対表明を大々的に打ち出す
というような、日本全体を巻き込んだ議論に
発展するのではないかと、密かに楽しみにしていたが、
やはり、まだ、非現実的だという結論なのか、
日本のマスコミはいたって冷静。
朝日新聞も、せっかく1面に大きく取り上げたのだから、
もっと特集を組んで欲しいものだ。

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以前、ビッグ・コミック・スピリッツで連載されていた
ちょっと気になる漫画を紹介しよう。

タイトルは「机上の九龍(クーロン)」
青木 朋(作画)
空論創作委員会(脚本)

近未来が舞台で、
ある科学者によって、
ウサギやオオカミや狸などの動物が知能を与えられ、
言葉を話せるようになった。

正確に言えば、遺伝子技術によって、
そのような動物が作られた。

ウサギやオオカミの声帯が言葉を話すのに
適切な機能を持っているかは分からないが、
オウムや九官鳥が、人間の声真似をできるのだから、
もしかしたら可能かもしれない。

その科学者は別れた妻(お金持ち)の為に、
17年ごとに彼女のクローンを送り続ける。
彼女の脳は、若くて美しいクローンに移植され、
彼女は若い姿で生き続けることになる。

クローンであるため、
細胞も、臓器も全て元の彼女と同一であり、
移植による拒絶反応は起こらない。

(完全に同一というわけでは無いが、
 全ての生化学的問題をクリアするという意味では
 同一であるといって良いだろう。)

最終的に、彼女(元妻)は自殺するが、
この問題は多くの事を示唆する。

クローン技術が完成すれば、
この方法を試みようとする資産家が、
きっと現れてくるに違いない。

クローン技術には莫大な資金がいるが、
それを支払うだけの財力のある資産家は
世界中に大勢存在する。

また、ヒトラーのような独裁政治をもくろむ政治家にも
利用されるだろう。

問題なのは、クローン人間を作るということよりも
むしろ、脳を移植するということにある。
脳を移植するということは、
元のクローン人間を人格的に殺す(生物学的ではく)
ということである。

これが果たして、犯罪として成立するのかどうか。。。
通常、殺人は、生物的機能停止に対するものであるが、
人格的な抹消は殺人にあたるのだろうか?
これは、法律学者による議論を期待したい。

クローン人間にも、感情や性格、人格はきっとあるに違いない。
ロボットではないのだ。

試験管ベビーは、
試験管の中で育っていくから、試験管ベビーだと
子供の頃、本気で信じていたが、
実際は、受精卵から赤ん坊に成長して、
この世に生まれる為には、
母体としての女性の体を必要とする。

(現代の技術では)
クローン人間についても、全く同様のことが言える。
成長促進剤が完成されない限り、
クローン人間も普通の人間と同じ時間軸で成長し、
食事し、話し、笑い、泣き、恋をし、
大人になっていく。

彼らには人権が与えられるのだろうか?
人権の定義を考えてみれば、当然与えられるべきだろう。
そして、当然、納税の義務も発生してくるだろう。

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極楽座連載エッセイ「設計図」第11回テーマ
「クローン・アゲイン」
流音弥(2001年2月26日)より

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