卵子提供・体外受精による超高齢出産
8月7日、日本経済新聞の朝刊にて、
60歳の日本女性が7月下旬に、日本の病院で、
体外受精による赤ん坊を無事出産(帝王切開)した
事が報じられた。
体外受精自体は特に珍しいことではないが、
60歳という高齢者による出産がセンセーショナルであった。
海外からは、かなり以前から、
高齢者の出産ニュースが報じられていたのだが、
日本も、このような時代になったのだとつくづく実感した。
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今回の出産が、騒がれれているのには、
「超高齢」であること以外に、もう一つの理由がある。
米国での卵子提供による日本人向けの不妊治療を
ビジネスとして展開している
「代理母出産情報センター」から提供(斡旋)された卵子に
よるものだからだ。
このセンターは米国のネバダ州に
専用の不妊専門治療施設を確保しており、
これまでに、200人以上の
提供卵子による妊娠・出産を成功させている。
(うち、40人以上が閉経後の女性だという)
今回の出産では、
この女性も既に閉経しており、
本人の卵子は使用できなかった為、
若い東洋人の女性から提供された卵子に
夫の精子を体外受精し、本人の子宮に戻したという。
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気になるのは、かかった費用だ。
今回の治療費が、渡米費など含めて約500万円。
2度目の受精卵移植による成功だというから、
合計1000万円近くかかっているという計算になる。
不妊治療でさえ、何百万もかかるが、
それをはるかに上回る額である。
しかし、お金の問題ではない。
既に閉経してしまった女性が子供を産むには、
他人に卵子を提供してもらうしか方法は残されていない。
自分の卵子で無くても、
自分の遺伝子を引き継いでいなくても、
それでも子供を生みたい、
という気持ちは、女性としての本能、執念というべきか。
今回の出産は、57歳の時に同センターを初めて訪れた時から、
3年越しのまさしく、「おめでた」なのである。
ただ、
自分の卵子で無くても子供を産むかどうか
この点についてはいろいろと議論が分かれるところだろう。
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さて、今回の出産の場となった医療施設は、慈恵医大病院。
以前から、同センターから同様の妊婦の管理を依頼しているという。
理由は、高齢出産の管理体制が整っているから
とのことだが、よくぞ引き受けたと賞賛を送りたい。
そもそも、60歳という「超高齢出産」自体が危険であり、
もし、本人が亡くなったら非難される可能性がある。
また、海外での体外受精による出産という特殊性、
日本における産婦人科学会との関係なども
考慮した上での受け入れだ。
担当した同病院の産婦人科1・田中忠夫教授は
「受け入れにちゅうちょがなかったと言えば嘘になるが、
病院として拒むことはできない。」
と語ったという。
胎児は順調に発育し7月21日に、帝王切開にて無事出産。
赤ちゃんは、健康で体重も2558gと標準的だったとのこと。
無事、健康に育って行って欲しい。
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卵子提供・代理母出産情報センター
http://www.sumiyuki.co.jp/
日本人のための不妊治療コーディネート専門会社。
ネバダ州リノ市にあるネバダ不妊治療センター
(The Nevada Center for Reproductive Medicine)の
日本窓口としてクライアントのカウンセリング及びメディカルコーディネートを行う。
体外受精、卵子提供、代理母出産などを手がける。
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流音弥
2001年8月12日







