蚊を撃退する携帯電話
韓国では、最大手の携帯電話会社SKテレコムが提供する、
「蚊撃退サービス」が大ヒットしているそうだ。
蚊を撃退する仕組みは以外に単純だ。
「人間の血を吸うメスの蚊は、オスの蚊に近づかない」
「オスの蚊であるかどうかは、羽音で判断する」
という蚊の習性を利用したもので、
オスの羽音に似せた音(「ビー」というような音)を
携帯電話から発生させるのだ。
この「ビー」音発生ソフトは、
1回3000ウォン(約300円)で
インターネットから携帯電話にダウンロードでき、
ダウンロード後はずっと使い続けることができる。
1日平均、約1万件のダウンロードがあり、
人気ゲームの約30倍に相当する。
さて、問題は、
この「蚊撃退サービス」が本当に効果があるのかということだ。
SKテレコムによれば、
半径1メートル以内には蚊を寄せ付けないという。
水槽での実証実験でも、
「ビー」音を発生させた携帯電話に蚊は近づかなかった。
数日前、テレビのニュースで、
日本のTV局記者が韓国で実際に自分を実験台にして
その効果を試してみるコーナーがあった。
記者は、いかにも蚊がたくさん出そうな沼地に、
ランニングシャツと単パンといういでたちで現れた。
蚊が血を吸いに皮膚に着地したところを、
携帯電話から「ビー」音を発生させたが、
蚊は逃げるどころか、ひたすら記者の血を吸い続けた。
つまり、たいして効果は無いのだ。
SKテレコムの実験では効果があったのに、
なぜ、実際には効果がなかったのか。
それは、蚊は
人間の吐き出す二酸化炭素、体臭、水蒸気、熱 などから
人間というか、動物の所在を探知するのだ。
「ビー」音だけならば近寄らないかもしれないが、
明らかに血を吸える獲物がそこに存在するのに、
たかが「ビー」音ごときでたじろいだりはしないのだ。
それに、そもそも蚊の種類によって、
オスの蚊の羽音の周波数が異なる。
別の種類の蚊の「ビー」音を発生させても、
全く効果が無い訳だ。
韓国では54種類の蚊がいるという。
先のニュースの実験でも、
携帯電話の「ビー音」には反応しない種類の蚊だった可能性も高い。
韓国のある大学教授によれば、
全く何もしないよりは効果があるという。
いわば、気休めぐらいにはなるということか。。。
ところでこの「蚊撃退サービス」だが、
開発したドーツモバイル社は、
日本の企業とも交渉中だという。
湿度が高く蚊の多い日本ならば、需要は多いと踏んでのことだ。
ちなみに日本の蚊の種類は約100種類だという。
韓国よりも蚊の種類が2倍と段違いに多いのに、
果たして効果はあるのだろうか?
それ以前の問題として、この蚊撃退サービスは、
ずっと「ビー」音を出し続けていなければ意味は無い。
携帯電話の電池は持つのだろうか?
30分位で切れてしまうのではないか?
あと、自分の近くで「ビー」音を出されたら、うるさいだろうな。
周囲の迷惑を全く考えていないサービスだと言える。
せめて、人の耳には聴き取れない超音波にしてほしいものだ。
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<蚊の豆知識>
蚊のメスは、卵を作る為に血を吸う。自分の栄養の為ではない。
栄養は、果物の汁、花の蜜や樹液などから別に摂取する。
蚊の寿命は約10日間。
その間、2〜3回卵を産む。
1回血を吸ってから卵を産むまでに3日間かかる。
従って、蚊は一生の内に、2〜3回血を吸うのである。
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<参考サイト>
びっくり!!パワーシャベル
素朴な疑問集
蚊について
金鳥 ウルトラがいちゅう大百科
西ナイルウイルスリンク集@健康ナビ・ドットネット
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流音弥
2003年8月16日







