ヘイ、タクシー!
---------------------------------------------------
日曜日の間、足を湿布と氷で冷やし、安静にしていたが、
腫れも引かず、痛みもおさまらなかったので、
病院に行くことにした。
2つ隣の駅にある総合病院なのだが、
電車で階段を上り下りするの不可能と思えるほど、
足の痛みは強くなっていた。
タクシーを自宅アパートの前まで呼ぼうとも考えたが、
東京では、タクシーを呼んだことが無く、
タクシー会社の電話番号もわからない。
タウンページは、置いておくと邪魔なので
先日、ゴミの日に出してしまった。
インターネットで調べてもいいのだが、
それも面倒くさい。
ゆっくり、足を引きずりながら歩けば、
タクシーを拾える広い道路までは、何とか行けそうだ。
甘い期待を持ちながら、私は、そこまで歩くことにした。
だが、考えが甘かった。
5分程、その道路脇で立っていたが、
タクシーが1台も捕まらない。
「空車」の表示を出しているタクシーに限って、
道路の中央寄りの車線を走っている。
何台かの空車タクシーは見事に私を無視して通り過ぎていった。
タクシー会社とナンバーを控えておいて、
後でタクシー会社にねじ込んでもいいのだが、
残念ながら、足の激痛で、
瞬間的に記憶する余裕さえ無かった。
それにしても、こいつらには、本当に
客を乗せようという意志があるのだろうか?
こんなことだから、
未だにタクシー運転手の社会的地位が向上しないのだ。
実際、
リストラにあって失業して、
他にできる技術も持たず、
それしか仕事にありつけないから、
タクシー運転手になったという、
「デモシカ運転手」が多い。
「タクシー運転手」というのは、ホテルマンと同様に
ホスピタリティ(おもてなし)の職業であることが、
なぜわからないんだ?
自分の仕事に誇りを持てず、
客に対するサービスができないのであれば、
「タクシー運転手」をやる資格など無い。
さて、あと5分程、道路脇に立って待つことも考えたが、
それより、駅のタクシー乗り場に行った方が確実だ。
そこならば、乗車拒否に遭うことも無いだろう。
結局、私は、駅まで歩くはめになった。
駅に着く頃には、私の左足は、
ケガをした右足をかばって歩いたため、
疲労の限界に達していた。
予想通り、駅ではタクシーが列をなして、客を待っていた。
私は、「○○病院まで、お願いします。」
と行き先を告げ、タクシーに乗り込んだ。
やっと、つかの間の休息を得たのだった。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
流音弥
2002年3月18日







