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ギプス足元グッズ

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病院で、ギプスをはめてもらって病院から出ようとするときに、
はたと気が付いた。

いくらギプスをはめているからと言っても、
椅子に座っている時や、タクシーに乗っている時などは、
ギプスの方の足を床や地面に着けない訳にはいかないだろう。

常に、ギプスの足を持ち上げているのは、至難の技だ。
ギプス自体がかなり重いので、
長時間持ち上げていれば当然疲れる。

患部はギプスで固定されているので、
座っている時は足を床に着いても良いと医師も言っていた。

だが、ギプスの上にぐるぐる巻いている包帯が問題だ。

包帯の色は白なので、
汚い床や地面や電車の床などに足を着けたら、
あっという間に汚れてしまうだろう。

汚れた包帯で、出歩くのはさすがにみっともない。
毎日、包帯を交換すれば良いのだろうが、
それでは、金がかかるし、洗濯するのも面倒だ。

また、どこかに行く場合でも、行きはきれいでも、
帰りは汚れた状態になっている。
だからと言って、
帰りの為に交換用の包帯を持ち歩くのも面倒だ。

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私は整形外科の受付の窓口係に
ギプスをつけた人は、普通、
包帯が汚れないようにどんな工夫をしているのか、
駄目もとで尋ねてみた。

「そうですね〜。
 みなさん、ビニール袋をつけているみたいですね。
 スーパーやコンビニのビニール袋が中が見えないので、
 使っている人が多いようです。 」

おいおい、○○スーパーとか、○○イレブンというような
店の名前が書かれたビニール袋を、
恥ずかしげも無く、ギプスの足につけろというのか?

人を馬鹿にしているのか?

電車に乗ったら、それこそ、注目の的ではないか?
それとも、怪我人なんだから、
そんな細かいことは気にするなということか?

もっと、まともな解決方法があるはずだろう?

そもそも、患者が日常生活を送るにあたり、
必要かつ役立つ情報を、
医療機関が蓄積していない事自体が問題
だ。

また、患者側から聴かれなければ、
説明しないというのもどこかおかしな気がする

ギプスを着けた後などに、
ギプス生活に役立つ情報が書かれた注意書きを渡すなどして、
簡単にでも説明するべきだろう。

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さて、結局私は、どうしたかと言えば、
スーパーのビニール袋を巻いたりはしなかった。

たまたま、私が会社で使用していたサンダルが
上から足を押さえる部分(アッパーと言うらしい)が
マジックテープで自由に調節できるタイプ
だった。

これならば、ギプスと包帯で分厚くなった私の足にも
履かせる、というより、装着することができる。

マジックテープで足にシッカリ固定できるので、
松葉杖で歩くときに足がブラブラ振れても、落ちる心配が無い。

フリーストレッチングサンダル(←勝手に私が呼んでいる)
を使用することを思いついたことは、
我ながら素晴らしいアイデアだったと思う。

もし、思いつかなかったら、
私は、スーパーのビニール袋をギプスの足にはめて
会社に電車通勤することになっていたはずだ。

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さて、少なくともサンダル履きが可能となったことで、
私のギプス足(右足)の見た目はだいぶ良くなり、
また、包帯が汚れることを気にせず、
地面にギプス足を置いて休むことができるようになった。

これだけでも十分なのかもしれないが、
私は1つだけ気にかかることがあった。

ギプスと包帯に覆われていない足先の部分が、
見えてしまうことである。

私は骨折する際に、
足指も地面に強く打ちつけてしまったため、
足指が内出血(あざ)で紫色に変色していた。
これをこのまま人から見られるのも嫌だった。

そこで、足指を隠す方法をいろいろと検討してみた。

靴下を履かせる
→余程大きい靴下でない限り、
  ギプスを着けた足に履かせることはできない。
→ボツ

包帯を巻く
→足先は先が細くなっているため、
  包帯を巻いてもすぐにほぐれてしまう。
→ボツ

テーピング
→これならば剥がれることはないが、
  水分でむくむことが予想される。
  また、見た目もちょっと変。
→ボツ

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やはり、靴下のように履いたり脱いだりできて、
靴下よりルーズなものがいいだろう。
それでいて、靴下のように見えて違和感が無いもの。

はたして、そんなものはあっただろうか?

ルーズで靴下のようなものか。。。

そうだ、布製の巾着袋はどうだろう?

そんなもの家にあったっけ?

そして、それは、あった。

何年も前に、どこかへ旅行した時に、
宿泊したホテルから記念品としてもらった、
石鹸やシャンプー類が入っていた白い巾着袋だ。

いつもなら、こんなものは捨ててしまっているのだが、
なぜか、捨てずにとってあったのだ。

果たして、私のギプス足が入るのだろうか?

そんな不安を胸に、私は早速履いてみた。
ちょっときついか。。。
いや、そうでもない。ぎりぎりだ。

巾着袋は、私のつま先からかかとぎりぎりの位置までを
何とか収容することができた。

巾着袋の紐を絞ると、なんと、新種の靴下のように見える。
和風靴下とでも言うべきだろうか?

ホテルのロゴも足の裏側にしているので、
どこから見ても、白くて丈の短い、ちょっと変わった靴下だ。

これを見て、誰もも巾着袋だと気づくものもいないだろう。
最近は、こんな靴下があるんだと思うに違いない。

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私のアイデアを製品化してくれる企業を大募集!

今回の骨折では、足元の問題については、
私はあり合わせのもので何とかしのぐ事ができた。

だが、
世の中には、私の様なアイデアを思いつかずに、
スーパーのビニール袋を足に履いている人がいるかも知れない。

また、その姿が恥ずかしくて嫌なので、
包帯が汚れるのを覚悟して
包帯のままで床に足を着けている人がいるかも知れない。

特に優れたアイデアだとは思わないし、
ちょっと考えれば思いつくアイデアかもしれない。

それにも関わらず、病院などの医療機関で、
足元を工夫するグッズが販売されているのは見たことが無い。

以前のエッセイで、
松葉杖用の軍手を医療機関で販売したらどうか
と提案したことがあるが、
今回の足元グッズについても全く同様の事が言えるだろう。

病院にとって、グッズ販売は、単なる金儲けではなく、
患者が快適な生活を送るための支援業務でもあるのだ。

QOL(Quality Of Life):患者の生活の質

が大事なのだ。

骨折して松葉杖を使用している人の
ギプス足にフィットする最適な形状の足元グッズを開発し、
色やデザインについても、
老若男女の好みに合うようにバリエーションを用意する。

キャラクターの付いたグッズならば、
つらい松葉杖生活を送る子供達も、
多少は気持ちが癒されるはずだ。

どこの企業でもいいから、
足元グッズを開発し販売してくれないだろうか?

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流音弥
2002年3月23日

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