コメコメ大作戦 〜禁断の2足歩行〜
---------------------------------------------------
松葉杖が使えないとなると、
残る方法はただ一つ。
つまり、2足歩行だ。
まだ、ギプスで固定してからも日にちが立っていない。
骨もほとんど接合していていないはずだ。
本来ならば、一番避けなければならない禁断の方法である。
---------------------------------------------------
私の右足は膝から下がギブスで固定されている。
ところが、実は、右足のかかとを地面に着いて、
ロボットのような歩き方ならば、
非常にゆっくりとだが、歩くことができる
ことに、病院から帰ってきてすぐに気がついた。
部屋の中での移動は、全て
この「ロボット式かかと歩行」である。
もちろん、少しでも患部に振動を与えたり、
力を入れたりすれば途端に激痛が走る。
また、足指の筋肉も患部につながっているのだろうか?
足指を床に着いたり力を入れただけでもやはり激痛が走る。
結局、足指は常に浮かせた状態でなければならないのだ。
なお、膝から下の部分を前後左右に傾けずに
地面に対して常に垂直であるような状態で
足首の角度を垂直に固定したままでゆっくりと歩けば、
痛みは若干少なくなる。
今回の骨折は足の外側の部分だけだったので、
姿勢さえ間違えなければ、
かかとを地面に着いて、
ゆっくりでも歩くことができるのは、
せめてもの救いだった。
それに、それ位できないようだと、
本当に、家の中でも身動きができない状態なので、
一人暮らしなど到底できないはずだ。
---------------------------------------------------
さて、医者の方はと言えば、
私が室内では、既にかかとで歩いていることなどつゆ知らず。
「最初の1、2週間は足を着いて歩いては駄目です。
松葉杖を使って歩いて下さい。
2、3週間後に、ある程度治っていることが確認できれば、
かかとを着いて歩き始められると思います。」
と、最初の診察の時に言っていたっけ。
ところで、
骨折した足に対して負荷をかけてしまえば、
治りは遅くなるだでなく、
更に悪化させてしまうことになりかねない。
だからこそ、松葉杖の使用を指示されたのだ。
良い子、良い大人の患者さんは、
絶対に私の真似をしないように。
私の場合は、たまたま、骨折した箇所が良かっただけなのだ。
好きで、歩きたかった訳ではない。
一人暮らしで、介護してくれる人もいなくて、
必要に迫られて仕方なかったからなのだ。
また、例え歩くにしても、元来心配性な私は、
全身全霊を集中して、かなり注意深く歩いた。
少しでも痛みを感じるようならば、
その場ですぐに動きを止めて右足の角度などを点検した。
私だって、治りが遅くなったり、
悪化させたりするのは絶対に避けたかった。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
流音弥
2002年3月24日







