7) 肉骨粉ー予測されていた日本の狂牛病発生
今回、日本で初めて発見された狂牛病の感染経路として
飼料に使われた「肉骨粉」が原因であると特定されて来ている。
「肉骨粉」、初めてこの名を耳にする人も多いだろう。
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肉骨粉(にくこっぷん)
肉牛などを解体した際に、
筋肉など食べる部分を除いた残りの内臓や
皮、骨などをまとめて化学処理し、
たんぱく質だけを取り出して作った飼料のこと。
同時に脂肪(しぼう)やカルシウムが取り出されて利用される。
狂牛病の原因と疑われている動物性飼料のうち、
主に問題視されているのが肉骨粉である。
一般に、汚染された肉骨粉を1歳までに食べると、
狂牛病を発症する可能性が高くなるとされる。
ヨーロッパでは牛や羊の成長を速めるえさとして使われ、
これに混じっていた病原プリオンが、
狂牛病を広げたと考えられている。
英国は1996年から牛など反すう動物への使用を禁止した。
なお、ニワトリなどは狂牛病にかからないため、
肉骨粉を与えても問題ないが、
ニワトリ用とされた飼料が
結局は牛などに与えられることがあるため、
EUは2001年1月、全面使用禁止に踏み切った。
参考:肉骨粉(毎日新聞)
http://www.mainichi.co.jp/eye/school/keyword/
2001/01/j-16.html
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日本の狂牛病発生は既に予測されていた
2001年1月24日のロイターによると、
英国を起源とする狂牛病の感染が、
英国からの動物性飼料
(狂牛病感染の恐れがある肉骨粉)の輸出により、
アジア諸国に広がる可能性があることが
研究者などの指摘によって明らかになった。
英国は1986年、
肉骨粉を家畜飼料に使用することを禁じたものの、
これらの肉骨粉飼料の在庫分はその後10年間、
海外に輸出されていたという。
1990年代に狂牛病のまん延がピークに達していた当時、
インドネシアやインド、タイ、台湾、スリランカといった国々が、
長期間にわたってこうした飼料の輸入を続けていた。
欧州の輸入量は、
欧州連合(EU)内で狂牛病と動物性飼料の
因果関係が明確になり、1990年以降は減少した。
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狂牛病原因の飼料を日本が輸入していた!!
2001年2月6日 西日本新聞 より
狂牛病の主感染源とされている牛の「臓器」や「肉骨粉」が、
狂牛病流行期の英国から日本に輸出されていた。
英税関当局によると、「臓器」や「肉骨粉」は、
1988年から90年にかけては 年300トン前後輸出されていた。
英国では、80年代後半から90年代前半にかけ、
狂牛病が爆発的に流行したが、
感染牛の脳や脊髄(せきずい)を含む「臓器」などを
飼料添加物として用いたことが、伝染原因とされている。
英政府は1991年7月、
脳、脊髄やリンパ節など「プリオン」が集積しやすい
特定の臓器の加工品を輸出禁止とした。
「プリオン」に感染すると、牛の場合5年程度で発症。
人間の場合、10〜20年の潜伏期間を経て、
致死性の痴ほう症「新型クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)」を
発症する公算が大きいとされる。
日本に流入した「臓器」や「肉骨粉」の主用途は、
牛、鶏、豚の飼料やペットフードとみられる。
税関統計によると、牛の「臓器」の対日輸出は
1988年が349トン、
1989年が350トン
1990年が262トン
1996年に欧州委員会が全面禁輸を決めたため、
同年の23トンを最後に対日輸出はない。
1987年以前は未公表。
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EUの警告、受け入れるべきだった
9月20日の参院農林水産委員会における、
狂牛病に関する集中審議の中で武部勤農水相は、
欧州連合(EU)の常設科学委員会が今年6月、
日本での狂牛病発生に警告を発しながら、
農水省が強く反発し、
何ら積極的な対策を取らなかったことについて
対応の不備を認めた。
EU常設科学委の報告書は、
狂牛病が発生する可能性を国別に評価した内容。
日本は、欧州から狂牛病の感染源とされる
肉骨粉を輸入した実績があることなどを理由に、
比較的可能性の高い「カテゴリー3」に分類された。
しかし、農水省は「評価の手法自体に疑問がある。
日本の安全性は高い」と強く反発。
EUも結局、この報告書の採択を見送った。
(9月20日 時事通信より)
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考察:
今回の狂牛病の原因となった「肉骨粉」は、
10年前に英国や欧州から輸入された
「肉骨粉」の末裔である可能性が高い。
つまり、今回発見された感染牛より以前に、
既に、狂牛病に感染した牛が日本に存在していた
可能性が高いのだ。
今回の感染牛に与えられた「肉骨粉」が国産であれば、
まずそう断定して良いだろう。
もちろん、海外(英国や欧州を除く)からの
「輸入肉骨粉」である可能性もある。
農林水産省は、96年以降、
「肉骨粉」を牛に与えないように指導して来たが、
トリや豚に飼料として「肉骨粉」を与えることは許容してきた。
だが、これらの飼料が間違って牛に与えられてしまう
可能性が十分にあったにも関わらず、問題視しなかった。
また、同省の指導にも関わらず、
「肉骨粉」は国内の多くの牧場で
飼料として牛に公然と与えられて来たのである。
それが、今回の狂牛病発生に結びついたと言える。
肉骨粉は、牛や羊などの動物の体(死骸)から、
タンパク質を抽出したものである。
狂牛病で死んだ牛から、
狂牛病の原因となるタンパク質「プリオン」を含んだ肉骨粉が
再生産され、それがまた、
飼料として牛に与えられ、食べた牛は狂牛病に感染する。
狂牛病感染 ← 飼料
↓ ↑
死亡 → 肉骨粉
まさに、地上最悪の狂牛病循環ループと言える。
これを断ち切らない限り、狂牛病は永遠に続いていく。
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狂牛病リンク集(健康ナビより)
http://www.kenkounavi.net/site/bse.htm
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流音弥
2001年9月24日







