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宇宙広告戦略とロシアの思惑

2000年7月12日に宇宙ステーションロシアモジュール、
居住棟「ズベズダ」打上げの際、
それに使用されたプロトン型ロケットには、
ピザハットのロゴが横に描かれていた。

この広告費としてピザハット社は
ロシア宇宙計画当局に対して、
100万ドル(約1億2000万円)を支払ったという。


全長約13メートル、重さ約22トンのズベズダの開発には、
約3億2000万ドルが投じられていたというが、
それでも、ズベスダの打ち上げはロシアの財政難のため、
計画より2年間遅れていた。

ピザハットからの広告収入は、全体の0.3%に過ぎず、
雀の涙ほどにしかならないが、
それでもロシアにとっては貴重な財源だった。

しかし、アメリカの会社が資金難のロシアの宇宙計画に
広告代を支払ったのはこれが初めてではない。

3年前に米飲料大手のペプシコーラ株式会社
(ペプシコの子会社)は、
ミール宇宙ステーションの外で
宇宙飛行士がソーダ缶のレプリカを浮かせるのに
500万ドルも払ったという。
ピザハットの約5倍である。

ロシアは、かつて現金獲得の為に
日本人TVリポーターにロケットの座席を与えたが、
他の製品についても商品宣伝スペース提供者として
熱心なアピールを行っている。

アメリカの規則では、
アメリカの宇宙服に広告を入れることを禁じているが、
NASAは民間企業による宇宙民営化に
高い関心を持っているという。  

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※国際宇宙ステーション計画(ISS)

国際宇宙ステーション計画は1984年に構想され、
1993年にロシアが加わった。

米国を中心にロシア、欧州、日本、カナダが
約600億ドルを投じる大計画である。

計画では2005年までに46回以上のロケット打ち上げを経て、
10以上の居住棟の増設を目指している。

そして今後15年間連続で、
国の宇宙飛行士が滞在する計画だという。

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6月13日の毎日新聞によると、

(以下、抜粋 ※多少の言葉を変えている。)

宇宙開発事業団と電通は13日、
国際宇宙ステーション(ISS)内で、
宇宙で初めての本格的なコマーシャルフィルム撮影を
行う計画があることを発表した。
この映像を使ったCMは早ければ
年内から来年初めに放映されるという。

撮影は7月にロシアのロケットで打ち上げられる
高精度テレビカメラを使い、
ISSの居住棟内でロシアの宇宙飛行士が行う。

このカメラは宇宙での遠隔医療実験などが本来の目的だが、
同事業団が計40分の撮影時間を一般開放することにし、
アイデアを募っていた。

電通の計画によると、今後顧客となる会社を募集し、
ISS内でその商品や宇宙飛行士、
光り輝く地球などを撮影する。

制作費は通常のCMより高めの
数千万円レベルになる見込みという。

電通は

「高精度カメラを使えば、
コンピューターグラフィックス(CG)では実現できない
宇宙のリアリティーが出るはずだ。
将来をにらんだノウハウの蓄積にもなる」

と期待している。

(以上、抜粋)

またもやロシアの登場だ。
財政状態が悪いだけに、商業化には解放的である。

いっそのこと、宇宙ステーションの外壁を
全て広告で埋め尽くしてしまうのはどうか?

それを、宇宙ステーションの外側に備え付けた
テレビカメラから実況中継する。

ロケットやスペースシャトルだと、
打ち上げ後、一瞬で見えなくなってしまうし、
大気圏脱出・突入の際の高熱と衝撃で剥がれ落ちてしまう。

スペースシャトルの外壁タイルは
1度使用したらボロボロになってしまうので、
剥がれ落ちなかったとしても全て取り替える必要がある
と聞いたことがある。

宇宙ステーションならばそんなことは無い。
常に宇宙空間にあるため、
はるかに長持ちする広告だと言えるだろう。

もっとも、宇宙では常に小さい隕石や放射線などが
宇宙ステーションにぶつかるため、
案外と短期間でペンキが剥がれてしまう可能性がある。

それらにも耐えうる塗装技術や外壁の開発が必要だ。

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ペプシコーラ・カンパニー(Pepsi-Cola Company)
本社: 米国ニューヨーク州ソマーズ
URL: http://www.pepsi.com/
世界規模の200億ドル企業、ペプシコ・インクの子会社。

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流音弥
2001年9月3日

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