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偽札判定グッズと偽札対応について

最近、偽札が出回り新聞やテレビを賑わしているが、
お札が本物であるかどうかを見分ける、
偽札判定グッズが売れているという。

例えば、偽札判定ペン。
本物の紙幣に書くと薄黄色が直ぐに無色に変わるが、
偽者の紙幣に書くと、茶色になるという。
値段は525円で買いやすい。

紙幣の上に置くと、
本物であれば波状の模様が浮かび上がる
プラスチックのシートはわずか950円とお手軽だ。

紙幣に紫外線を当てると日本銀行総裁の印章が発光するという
結構高性能な専門機器もある。
それでも4200円と、決して買えない価格ではない。
全く無価値の偽札をつかまされるよりはましだ。

高性能パソコン、コピー機の普及と共に、
ますます偽札が作りやすくなっているが、
それと同時に、
偽札かどうかを瞬時で判定できる機器も開発されるのだから、
技術戦争の様相を呈していて面白い。

もっとも、自分が偽札をつかまされたら、
そんな悠長なことは言ってられない。
怒り心頭に来て、偽札犯への憎しみは頂点に達するだろう。

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偽札判定グッズが低価格で購入できるのは、
紙幣の授受を頻繁にする販売・サービス事業者にとっても、
非常にありがたいことではある。

しかし、疑問に感じるのは、
お客からもらった紙幣をその度にいちいちチェックするのか?
という点である。

チェックが面倒だという点はともかく、
紙幣を差し出したお客の目の前でチェックするのだろうか?
だとしたら、お客は自分が疑われているかのように感じ、
不愉快に感じるだろう。
それに、万一その紙幣が本当に「偽札」だったらどうなるだろう。

「お客様、恐れ入りますが、ちょっとこちらへ来てください。」
というように、
まるで万引き犯のようにその客を扱うのだろうか?

もしかしたら、その客も被害者かもしれないのだ。
それなのに公衆の面前で犯人扱いされるという屈辱。

客としては、目の前で偽札判定するような店に行くだろうか?
私だったら絶対行かない。

つまり、偽札判定は、
紙幣を受け取った時、客のいるその場で実施することは、
客商売上不可能なのだ。

では、偽札判定はいつするのか?

当然、後でまとめて実施することになる。
まとめてチェックした方が効率的であるという利点もある。

だが、もし偽札が判明しても、
どの客から受け取ったかは調べようが無い。
仮に店内に防犯用ビデオを設置して、
レジに来た客の顔を全て録画していれば、

複数の候補者までは絞ることはできるかもしれない。

それでも、犯人を特定することはできず、
捕まえることもできない。
とは言っても、
犯人は複数の店で同じような犯行を繰り返すだろうから、
それらの情報を組合わせれば1人に絞ることは可能だ。

あとは、警察による手配しかない。
仮に逮捕できても、
偽札による被害額については刑事事件では補償されないので、
結局泣き寝入りとなる。

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要するに偽札判定グッズは、
偽札であるかどうかを後でチェックする為のものであり、
決して自分の利益を守れる訳ではないのだ。

日銀に偽札を持っていったら、
同額の真の紙幣と交換してくれるのであれば、
チェック行為は意味あるかもしれないが、
確信犯が含まれる可能性があるので恐らく実施しないだろう。

ならば、偽札チェックを小まめに実施して
偽札であることを気づかないふりをして、
早めに偽札をよその店で使ってしまえばいい
という考えが出てきてもおかしくは無い。
現実には、偽札判定グッズはそのための器具だと言える。

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この事実は、政府、経済、国民にとっては好ましいことではない。
ではどうすればいいのだろう?

偽札判定グッズをより高性能にして、
偽札判定をしているかどうかさえ分からないような、
瞬時でチェックする機器を開発するのだ。

紙幣を置く皿が偽札判定機になっていれば、
通常の紙幣受け取り動作内でチェックが完了する。
これならば、店員も自然に振舞えるし、客の不快感も少ない。

問題は、偽札が見つかった場合の対応だ。

1.偽札は受け取り拒否する。
2.その客に対しては、偽札であることをとがめない。

客との信頼関係を維持する穏便な方法は、これしかない。

客を疑うのではなく、
偽札は単に使えない
という事実を指摘するだけに留める
のだ。

もしかしたら、客の中に犯人がいるかもしれない。
だが、犯人を捕まえるのは、警察の仕事だ。
同一犯によるあちこちでの犯行が露見すれば、
いずれ顔を知られ捕まることになる。

店が客との関係を悪化させるリスクを負ってまで、
犯人と直接対峙する必要はない。

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安価な偽札判定グッズが普及すること自体は、
販売・サービス事業者にとっていいことかもしれないが、
マイナス面もある。

従来、偽札犯が偽札の出来を判定するのに、
自動販売機で使用してみることが行われてきたが、
判定グッズによりそのチェックがより簡単になるからだ。

ターゲットとなるお店で使用している
偽札判定グッズの機種さえわかれば、
その判定グッズをクリアする偽札を事前にスクリーニングして、
店頭に持って行けば、偽札だとばれる可能性は少ない。

偽札判定グッズは、
偽札犯が安心して偽札を使える為の手段となりうるのだ。

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流音弥
2005年2月28日

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