放屁税
いや〜、
今朝の通勤電車は臭かった。
満員電車の山手線で放屁をたれるとは
何事だ〜(怒)
せっかくの朝のさわやかな空気が、
メタンガスの臭いで台無しだ〜!
この世の中で、
他人の屁と便の臭いほど不快感を感じる臭いはない。
もっとも、「放屁」は生理現象だから、
出てしまうのを抑えることは不可能だ。
下痢気味な場合は同情さえ感じる。
だからといって、
電車の中で放屁しないように気を付けなくて良い
ということにはならない。
電車に乗る前に、
車内で放屁しそうな予感がしたときは、
駅のホームの片隅(人の居ない所)で
こっそり、「屁」をたれてから乗車して欲しいものだ。
また、車内で放屁しそうな場合は、
次の駅まで我慢して、下車してから放屁する。
寝小便しないように、
子供は寝る前に必ずおしっこに行かせるのと
本質的に違いはない。
---------------------------------------------------
そこで提案だ。
公衆の面前、それも、
密閉空間で放屁をたれた者には、
罰として、 1週間の奉仕活動を義務づける
というのはどうだろう?
放屁(ほうひ)で奉仕(ほうし)活動
なんて、しゃれているじゃないか。
また、仕事や学校などの都合で、
奉仕活動が不可能な場合は、
代わりに「放屁税」を払っても良いことにする。
問題は、放屁税の金額だ。
たかが、おなら。
されど、おなら。
公衆に迷惑を与えた罰金としていくらが妥当だろう。
1000円ならば払う方としてはそれ程抵抗は無い。
しかし、抵抗が無いと言うことは、
逆に、守られない可能性が高い。
放屁税の目的は、
税金を集める事ではなく、
放屁を防ぐための罰則なのである。
従って、放屁をたれて罰金を払うよりも
放屁を必死で我慢する、
あるいは、
放屁を防止するよう気を付けることによって
罰金を払わずに済む方が得だ
と思わせる位の金額でないと効力が無い。
では、2000円ではどうだろう?
これだけあれば、 仕事帰りに、
大衆居酒屋で軽く飲むことができる。
CD1枚を買えば、お釣りが来る。
この不況下、
その楽しみを放屁一発で失っても良いと
割り切れる人はわずかだろう。
---------------------------------------------------
さて、問題は、どうやって放屁者を特定するかだ。
爆裂音とともに放屁した場合は一目瞭然だが、
さすがに、電車の中では「すかしっぺ」が主流だ。
最初に臭いが漂った空間の範囲から、
4〜5名までは容疑者を絞ることは出来るだろうが、
個人の特定まではできない。
お尻とパンツの間にあるわずかな空間に
ガスの成分が多少残っているので、
容疑者のその残留ガス濃度を測定して
最も濃度が高かった人が「放屁者」である
と断定するしかない。
ただし、この方法だと、
えん罪が発生する可能性がある。
放屁量はごくわずかで、
パンツの中には充満していても、
パンツの外には漏れていない場合がある。
この場合は、確かに「放屁者」には違いないが、
実際に他人には迷惑をかけてはいないのだ。
また、臭いの無い屁を出していた
無害な「放屁者」の残留ガスも
同時に検出されてしまうかもしれない。
もちろん、この場合は、
ガスの成分組成を分析できる装置であれば、
「無臭」か「有臭」かは識別できるはずだ。
だが、「無臭ガス」だけが
先にパンツの素材の隙間から外部に出てしまって、
結果として、わずかに残った「有臭ガス」が残り、
濃度としては高く検出されてしまう可能性もある。
いずれにせよ、
残留物(物的証拠)から犯人を特定する
従来からの捜査法の限界と言えよう。
---------------------------------------------------
お金にいとめを付けないのであれば、
電車内の空気の組成・濃度・分布を
常時監視するシステムを導入することで解決できる。
いつ、
どの地点で、
誰が、
どんな種類のガスを、
どれだけ、
放出したかを
正確に検出できる画期的な装置だ。
しかし、この宇宙船内の空気組成分析システム並の
高度かつ高価な監視システムを、
何両もある電車の各車両に、しかも、
日本全国の全ての電車に導入するのは非現実的だ。
コストは結局、乗車賃に上乗せされて
利用者の負担増として帰ってくる。
それならば、放屁の一発や二発位は我慢しよう。
窓を開けてしのごう。
ということに、結局、落ち着いてしまうのかも知れない。
---------------------------------------------------
最後に、
仮に「放屁税」を導入したら総額としてどれ位になるか
試算してみよう。
日本人の人口は約1億2千万人。
そのうち、電車通勤・通学をしている人口を1000万人としよう。
これは、かなり少な目に見積もっている。
1日の内で、電車内で1回でも放屁する人の割合を1%とする。
つまり、1日10万人が放屁税の対象となる。
「ぷっ!」という瞬間的なおならも数に入れれば、
5%位はいくのではないか?
ここでも、かなり少な目に見積もっておく。
放屁者は、大抵、1日で何度も放屁する可能性が高いのだが、
そのうち、検挙されるのは、大目に見て1回だけだとしよう。
1日の税収は
10万人×2000円/人=2億円
1年間では、なんと、
2億円/日×365日=730億円
小泉君、これで構造改革の財源は確保できた。
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
極楽座連載エッセイ「設計図」第40回テーマ
「放屁税」
流音弥(2001年12月24日)より
2001年12月25日加筆修正







