心優しき新聞人間
最近は、電車の中で新聞を読むときに、
一面分をさらに横方向に2つ折りにして読む人が増えてきた。
占有するスペースを節約して、
隣の人に迷惑をかけないようにしよう
という、実に素敵な発想と姿勢だ。
心の優しい、エチケットを重んじる方に違いない。
さて、横方向に2つ折りにすると、
新聞自体の横幅は、20.5センチ
これだと、片手で持つこともでき、
28.5センチと非常にコンパクトである。
両手で持ったとしても、36.5センチ。
個人一人当たりに与えられる領空幅40センチ以内に
見事に収まるのだ。
誰が考えたか知らないが、素晴らしい発明だ!
横2つ折りにすることのメリットは、
単にスペース対策だけではない。
2つ折りのウラ面や別のページへ進む際に
手を大きく動かさずに済むので、
隣の人へ迷惑をかけることも無く、
素早くスムーズに、
音を立てずに、静かに
ページをめくることができるのだ。
迷惑防止だけでなく、
本人にとっても利便性があるという点が
普及の最大の要因と言えるだろう。
また、
「音を立てずに」「静かに」
というのも、迷惑防止において
忘れてはならない重要な要素だ。
通勤電車の中でうるさい音と言えば、
携帯電話での会話、着信音、
ヘッドホンからもれる音
などが一般的に上げられるが、
それに負けず劣らず、
新聞を広げたりめくったりする際の
ガサガサ音もうるさいものである。
しかも、新聞は記事が短いせいか、
大抵、何回も頻繁にページをめくるので、
最悪な場合は不快なガサガサ音を1分間毎に聞くことになる。
また、乱暴に新聞をめくる人も多い。
当然、その騒音の音量は大きくなる。
完全密閉式のヘッドホンで音楽を聴いていても、
ヘッドホンの外から、はっきり聞こえてくるほど、
新聞のガサガサ音のエネルギーは高いのである。
このガサガサ音が出なくなるような紙質の工夫を
新聞社が対応してくれることが望ましいのだが、
現在の新聞料金でそれだけの紙質を確保するのは困難だろう。
となると、後は運用面で対応するしかないのだ。
その点、先に挙げた「新聞の横方向2つ折り」は
実に画期的な、騒音抑止テクニックなのである。
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怪談日記(2002年3月10日)
「電車でいやなこと・・・パート9の続き」より
流音弥
2002年9月27日







