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3列乗車を廃止せよ!

最近の首都圏の駅のホームでは、
3列乗車の所が多い。特にJR。
以前は、2列乗車が普通だったのが、
いつの間にか3列に変わってしまった。
いや、鉄道会社によって、
強制的に変えられてしまったという方が正しいだろう。

2列乗車の場合、
ホームの端の乗車位置に3本の線が引かれ、
それらの線によって仕切られ形成される
2列のウェイティングスペース上を
人がずらりと並ぶことになる。

ある日突然、この3本の線の横にもう1本線が引かれる。
しかし、その日までずっと2列乗車で並んできた乗客たちは、
鉄道会社の意図に反して、相変わらず、2列に並んでしまう。

先頭の人達が2列で並び始めると、
後から来た人も無意識にその後ろに並んでしまうという
集団心理がそこに存在しないとは言えない。
だが、むしろ、
2列の数人の行列ができてしまっている所に、
後から来て誰も並んでいない3列目の先頭に並ぶというのは、
かなり勇気と無遠慮さと身勝手さが無ければできない
ということの方が大きいだろう。

ところが、数日経過すると、状況は変わってくる。
ちょっとでも隙があれば列に割り込もうとする
身勝手で自己中心的な若者達や
羞恥心のかけらの無いおばさん連中が、
3列目の先頭に堂々と並び始めるからだ。
2列の後ろに並んでいた常識的で素直な人達は、
「何てずるい奴らだ」
と怒りの目を向けながら、じっと我慢する。
2列しか線が引かれていない所に3列目に並ぶのであれば、
文句のいいようもあるが、
ちゃんと3列、並ぶ為の線が引かれているのであれば、
それこそ文句をいう正当性が無いからだ。

そして翌日になると、今度はこの常識人達が、
3列目に並び始める。
後から来たつまらん連中に3列目に並ばれ、
先に電車に乗られたのでは、
真面目に2列の後方に並ぶ自分達にしてみれば、
あまりにも馬鹿らしいことであり、損だからだ。

こうして、2列乗車という文化は、
簡単に3列乗車へと移行を果たすのであった。

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では、なぜ3列乗車に切り替わってきたのか。
2列乗車だと、列の長さが長くなり、
時には最後の人がホームのもう片側に達する場合があり、
非常に危険だということがある。
また、毎朝、駅のホームは、
通勤・通学の人でごったがえしになり、
乗車を待つ人の列が長いと、
電車を降りてきた人とぶつかるなど、
人の動きが緩慢になり、
それがさらなる混雑を招くからだ。

このように、危険防止と混雑緩和の為に導入された
3列乗車ではあるが、このことが結果的に
乗客の民主的権利の根幹に関わる問題を引き起こしている
ことについては誰も語ろうとはしない。
いや、気がつきさえもしないのだろう。

誰も異を唱えないという時点で
日本の社会はかなり末期状態にあると言えるが、
誰も何も言わなくなれば全てが悪い方に進んでいく。
以前から、どうしても書かなければと考えていたことなので、
ここに書き記しておきたい。

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さて、3列乗車で通勤・通学している人ならば
問題としている状況をすぐに理解できるだろう。

駅のホームで3列に並んで待っている私たちの前に、
電車が到着した。
ドアが開き乗客が降りてくる。

降りる客が全て降り終わる頃を見計らって、
今度は私たちが電車に乗り始める。

この時、3列の状態はどうなっているだろうか?
ドアの左右に1列と2列、または2列と1列というように
分かれているはずだ。
この時、左右どちらの側が2列になるかは、
真ん中の列が左右どちらに移動するかによって決まる。
ごく稀に、真ん中の列が2つに分裂して、
左右に2列と2列という隊形になることもあるが、
まず滅多に見ることは出来ない。

とにかく、問題なのは、
電車に乗る際、3列が右と左に分かれ、
しかもその別れ方がどちらかに偏る点だ。
2列になった側の方が当然、人の量が多い(2倍)。
ということは、例えば
1列の側の3番目の人に比べて、
2列の側の3番目の人は、実質的には6番目となり、
要するに、2倍、乗る順番が後になるのだ。

乗る順番が遅くなれば、
空席に座れる確率が減るだけでなく、
つり革につかまることさえ出来なくなる可能性がある。
その結果、下手をすれば何十分も、
立ち続けなければならないのだ。
(しかも、つり革無しで。)

地方に住んでいる方には理解できないかもしれないが、
首都圏における通勤・通学においては、
つり革につかまれたラッキー、
座席に座れたら超ラッキー。

とりあえず、つり革にさえつかまることができれば、
前に座っている人が途中で降りるかもしれない。
座席に座ることが出来れば、
短時間ではあるが、眠ることもできる。
前日の仕事の疲れ、睡眠不足なども
ある程度解消できる。

朝、座席に座り、軽い睡眠をとれた時は、
爽快な気分で電車を降りて会社に向かうことができる。
そんな日はなぜか仕事もはかどるものだ。
朝、ずっと座れずにいた時は、気分は最悪だ。
身体もなんとなくだるい感じで、
会社に行くだけで、
その日の体力の50%を使ってしまったような気さえする。
当然、仕事にも身が入らず、はかどらない。

帰りの電車でも、もちろん、座れるにこしたことは無い。
ただ、自宅に帰れば、倒れこんで身体を休められる。
ぐっすり、眠ることができる。
だから、なんとか精神力で持ちこたえることができる。
それに、帰りの電車は人がバラけるので
余程混んでいる時間で無い限り、
意外と座れるものだ。

と言っても、
東京から埼玉、千葉、神奈川へ帰る電車は
長距離帰宅が多い為、途中で座るのは意外と難しい。
特に東武東上線。
そう、気分はまさしく
「ドナドナド〜ナ〜、ド〜ナ〜、人間を乗せて〜♪
 ドナドナド〜ナ〜、ド〜ナ〜、電車がゆ〜れ〜る〜♪ 」
彼ら(彼女ら)は、
1時間近くは立ち続けること間違いなしだ。
もちろん、朝の東京へ向かう電車はもっと込んでいる。
首都圏の人間の家畜化は既に完了しているのだ。

以上の事情から納得して頂けると思うが、
首都圏通勤で体力消費を少しでもセーブするには、
それなりの工夫と対策が必要だ。
少しでも
座席に座れる確率、
つり革につかまれる確率
を高める為には、
少しでも列の前方に並び、
少しでも反対側の列の人間より速く、
電車に乗り込む必要がある。
後ろの方に並ばざるを得ない場合は、
電車を一本遅らせてでも前の方に並ぶ。

まさに、「通勤通学椅子取り合戦」とでもいうべきか。

その際、右端と左端の列に並んでいる人にとっては、
真ん中の列がこちらに来るかどうかが死活問題になる。
頼むから、こっち側に来ないでくれと思っているときほど、
見事にこちら側に真ん中の列が押し寄せてくる。
反対側の列からは、どんどん電車に乗り込んでいるのに、
こちら側では、2列の人が互いに牽制し合い、
相手をどけようと押し合っている為、なかなか列が進まない。
その間にも、向こうの列の人は皆乗り終えてしまう。
こうして、つり革につかまることが出来ないだけでなく、
つり革につかまる人の後ろに立つことさえできなくなる。
そうなれば、次に自分が降りる駅までは、
つり革にさえつかまることが出来ないはずだ。
ああ、反対側の列に並んでおくべきだった。

合掌。

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そもそも、3列乗車は、鉄道会社の都合で導入されたものだ。
乗客にとっては、公平感のある2列乗車の方が好ましい。
電車のホーム一杯に乗客が並ぶことによる危険性については、
乗客がそこまで並ばないで済むように、
電車の運行間隔を狭くしたり、電車の車両の数を増やすなど、
鉄道会社側の努力で対応できるはずだ。

それをせずに、
乗客に対して不公平な乗車を強要させるのは、
人権侵害以外の何物でもない。

それらに対して問題だと思わない、
仕方が無いと諦めている、
言っても無駄だとしらけている。
それが現在の日本人の大部分の姿だ。

もともと、日本の民主主義は、
第2時世界大戦の敗戦によって与えられたものだ。
市民運動によって自由と権利を勝ち取った訳では無い。
安保闘争も結局失敗に終わった。
だからなのか、
日本人の自己権利意識は非常に低い。
「社畜」という以前に「国畜」であり、
「ドナドナ労働者」なのだ。

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ドナドナの歌詞について
http://www.bekkoame.ne.jp/~hiroko.k/sukonbu/donadona.html

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流音弥
2003年3月14日

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